ぽよの備忘録

本の紹介など雑記帳

働き方改革についてどう思うか

 少子高齢化が進む中、働く方一人一人がより良い将来の展望を持てるよう働き方改革が進められている。昔と違って共働きも多く、育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化の状況に直面しているからだ。救急対応や外来対応の延長、主治医がいることが求められる医療現場においても、働き方改革の必要性が高まっている。勤務時間が長くなると医療事故やヒヤリハットが多くなる事実からも、医師の適切な勤務体制を考えることが必要だ。

 しかし、人対人の医療現場で時短・効率重視で本当にいいのだろうか。実習で出会った先生は、外来の時間が押していても一人一人懇切丁寧に対応されており、そのような姿勢から診察において患者さんの満足感が高く、人気があった。また、医師は好きでなった職業であり、各個人で働き方を変えたくないと思う人もいると思う。

 私は、このような状況の中、ますますチーム医療の重要性が高まっていると考ええる。主治医性からチーム制や複数主治医制にすることでシフト制や変形労働時間制といった働き方ができるからだ。すべてを負って立つという思考でなくチーム医療をすることでより様々な視点から患者さんをとらえることが出来、患者さんにより良い医療を提供できるようになる。実際に私が実習させていただいた地域の産婦人科では複数主治医制を取り入れており、30週を過ぎた妊婦さんを複数の医師の外来で診察されていた。患者さんにとっても、そのように病院の産婦人科全員でバックアップしてくれるという対応に安心感を抱いているようだった。

 そのようにチーム医療を行う上ではよりスタッフの間に互いを気遣う姿勢や助け合いの精神が求められる。医師として人格を磨く必要性はここにもあると考える。御院で研修させていただくうえで、このようにチーム医療の重要性が将来さらに高まってくる現状を念頭に置き、日頃から良い関係を築いていけるよう常に心掛けていきたい。