ぽよの備忘録

本の紹介など雑記帳

子供の貧困化 これについて具体的な策

 子供の貧困化による一番の問題は、生活に余裕がないことや医療費がかかることを恐れることで病気のある子どもの早期発見・早期治療ができないことだと考える。これを防ぐため、来年から医療現場で働く研修医として、次の二点を行いたい。一つは患者さんと信頼関係を築き、全人的に理解を深めること、二つ目は適切な情報を伝え、患者さんの心配をなくすことである。

 まず、医療現場において患者さんを前にしたとき、患者さんの病気についてだけでなく、表情や振る舞いに注意を払い、生活背景を含めてとらえるようにしたい。しかし、患者さんの家庭の経済環境といった個人的な問題は踏み入った質問であり、信頼関係を築けていない段階で聞くことは難しい。大学の実習の産婦人科の妊婦検診の外来見学では、先生が診察で患者さんにエコーを当てながら「可愛いですね」と声をかけ患者さんがリラックスしてきた後で上の子供の様子や同居している家族について質問していた。この経験を通して、医師側が心を開いて気さくに患者さんに話しかけることで信頼関係を築くことが出来るといったことや、問診だけでなく診察の場を通して質問することでより患者さんの生活背景まで心を配れるようという事を学んだ。

 そのように、信頼関係を築いたうえで子供の貧困による問題を抱える家庭を見つけたら、社会福祉の支援制度や、病気を持つ患者さんならその後の見通しを適切に伝えることで者さんの不安を和らげたい。医師として、患者さんの抱える問題を解決するためには医学的なことだけでなく、福祉制度を含めて幅広く興味をもって知見を広げることで多角的な視点から患者さんを救うことが出来るように思う。

 以上のように、子供の貧困化という問題に対し、全人的な医療を行うためには目の前の患者さんと信頼関係を築き、日頃から幅広い分野に興味を持つことが対策となると考える。