ぽよの備忘録

本の紹介など雑記帳

マルクス・アウレリウス 「自省録」の魅力

 

 

人生で一番影響を受けた本であり、一番お勧めしたい本がマルクス・アウレリウスの「自省録」です。

精神に響く言葉ばかりで、この本にもっと早く出会っていればもっと楽に、上手に生きれたんじゃないかとよく思います。

 

100分で名著でも紹介された、この本の魅力をお伝えしたいと思います。

 

「自省録」ってどんな本?

数あるローマ皇帝の中でも5賢帝といわれ、慕われていたマルクス・アウレリウスが自身に向けて書き記した名前の通り、”自らを省みる書”です。

人に向けて書かれたものでなく、あくまで自分自身のために書かれた書物です。原本は残っておらず、写しのみが伝わっています。

 

大好きなフレーズ

この本の魅力を伝えるためにいくつか本文中のフレーズを挙げてみます!

私が大好きなフレーズBEST3

 

1位

されば、お前は自分自身を単純で、善良な、汚れのない、威厳があり、虚飾のない、正義の友で、敬虔で、親切で愛情深く、義務に対して熱心である者であるようにせよ。

哲学が君をつくりあげようとしたその通りの人間であり続けるように努力せよ。神々を敬え、人々を救え、人生は短い。

アウレリウスが目指そうとした生き方が書かれています。こんなにたくさん、無理かもしれないけどそう生きたい、そう生きられるはず、と勇気をもらえます。最後のフレーズもめちゃくちゃかっこいい!!

 

2位

君の頭の鋭さは人が感心しうるほどのものではない。よろしい。しかし「私は生まれつきそんな才能を持ち合わせてはいない」と君がいうわけにいかないものが他にたくさんある。それを発揮せよ、なぜならそれはみな君次第なのだから、たとえば誠実、謹厳、忍苦、享楽的でないこと、運命に対して呟かぬこと、寡欲、親切、自由、単純、真面目、高邁な精神。今すでに君がどれだけ沢山の徳を発揮しうるかを自覚しないのか。こういう特に関しては生まれつきそういう能力を持っていないとか、適していないとかいい逃れするわけにはいかないのだ。

すごい人はたくさんいるけれど、私にだって出来ることはあるはずだ、出来ないって言えないことがあるはずだ、と気づかされる一節です。

才能や見た目が生まれで決まっているなら私が頑張ってもしょうがないとか考えていた思春期の頃の自分に伝えてあげたい。

 

3位

物事自体は我々の魂にいささかも直接触れることはない。

事物は魂にふれない。悩みや苦しみもあくまで自分の判断や解釈から生じる。これが私の人生を大きく変えた考え方で、自省録の大好きなところです。考え方次第だな、と思えるようになってからストレスをストレスと思わず、楽に生きられるようになりました。同じようなことを言ってる哲学書自己啓発本はあるだろうけど自省録は自身に向けて書かれたもので、決して押しつけがましくない。

そして、フレーズごとに記述されているのでどこからでも読みやすい。

間違いなく人類が誇れる名著だと思います。

私にとっての聖書です。